レーダー探知機の技術
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レーダー探知機の技術Yupiteru Technology
レーダー探知機の設計思想
当社では、「レーダー探知機は、交通安全をドライバーに促すためのツールとして、いかに早く情報を知らせるか」が生命線であると考え製品設計を行っています。
その基本となるのが高感度化であり、マイクロ波の受信性能です。 「マイクロ波をより遠距離から確実に検出し、余裕をもって対処できるように設計する」これこそが「Super Cat」の設計理念です。

さらに高感度化に伴う誤検出は別の方法によって大幅に排除する。極論としては、GPSによる位置検出機能は、誤報を減らすための手段のひとつであると考えています。

これらの設計思想を基に市場からの意見を常に反映した設計へと見直し、また、位置情報などの優れたコンテンツ品質を提供することで安全運転のための交通情報提供ツールとして、日々進歩した満足度の高い製品づくりを心がけています。

高周波シュミレータによるアンテナ特性
高周波シミュレーションによるアンテナ特性
※可逆特性を用いたシミュレーション例であり、レーダー探知機から電波を出力していることを示すものではありません。
レーダー探知機の受信性能
レーダー探知機の受信性能を高めるためには、
・マイクロ波検出のための感度(Sensitivity)
・目的の信号だけを受信するための選択度(Selectivity)
・常に安定して受信を行うための安定度(Stability)

といういわゆる「3S」を確保する必要があります。

当社レーダー探知機は、スイープオシレータ式ダブルスーパーヘテロダイン方式(当社基本特許)をいち早く採用し3Sの確保を行うと共に、高感度化に伴う誤警報を極力低減させるためのさまざまな技術を導入することで優れた基本性能を実現させています。
レーダー探知機の受信
現在では一般的なレーダー探知機の回路構成となったスイープオシレータ式ダブルスーパーヘテロダイン方式は当社が先駆けて開発を行い基本特許を取得しました。 スイープオシレータ式ダブルスーパーヘテロダイン方式は受信したマイクロ波を1000MHz程度の周波数に変換し、さらに周波数掃引を行う第二局発によりIF信号を生成し、そのIF信号を検波して信号検出に伴い第二局発の掃引を停止し、その停止時間によりマイクロ波の有無を検出するというものです。

この方式によりレーダー探知機は高い感度を得ることができるようになりましたが、同時に車からのさまざまなノイズやその他の電波による影響など、本来のマイクロ波以外の電波を受信するようになりました。 これらの電波はアンテナから入るもの以外にも途中の回路に入るものがあります。例えば第二局発により多くの周波数を受信しているIF信号はその性格上多くのノイズを受信しています。

そのため当社では誤動作源となる携帯電話の送信所などから発射される電波を調査し、局発やフィルタの設定をこれらノイズの影響を受けにくい値にするなどの仕様に現れない部分に注力して選択度を確保しています。

マイクロ波検出の感度はひとえに初段に使用される高周波増幅部、第一混合器、第一局発の性能に依存します。この部分の性能が低いと、いかにスイープオシレータ式ダブルスーパーヘテロダイン方式といえども充分な感度を得ることができません。

当社レーダー探知機ではミリ波テクノロジーの主要デバイスとして注目を集めている、マイクロ波素子のHEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)を高周波増幅部に使用することで、従来機に比べ、約2倍の探知距離を実現させた当社だけのスーパーエクストラ(S-EXTRA)感度を実現。 より遠距離から微弱な電波を確実に受信する驚異的な超高感度が可能となりました。

温度変化の激しい車載環境において安定した受信を行うため、受信回路の心臓部となる第一局部発振器には、誘電体共振器とマイクロ波FETによるDRO (Dielectric Resonant Oscillator:誘電体共振回路)を使用しており、温度変化に対する周波数変動を抑え安定度を高めると共に低消費電力化を実現しています。

フリップチップinアンテナ図
フリップチップinアンテナ図
また、性能を左右する重要部品には、当社が独自に開発し、社内で製造を行っているマイクロ波デバイスを使用。 損失を極小に抑えたオリジナルチップを搭載したフリップチップinアンテナによって、高感度と安定受信の両立を可能としています。
 
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