みだりに運転を妨害し、ドライバーに危険を生じさせる「あおり運転」が、ここ数年の社会問題となっています。2020年6月30日にあおり運転を取り締まる「妨害運転罪」が施行されましたが、依然あおり運転は発生しています。しかし、あおり運転の証拠としてドライブレコーダーの映像が決め手となって容疑者特定につながったり、ドライブレコーダー設置をアピールすることであおり運転を回避できた例は数多くあります。前後・左右・車内の映像が記録可能な全方面3カメラモデルや360°タイプは、あおり運転の脅威からあなたを力強く守ってくれます。
前後・左右から迫るあおり運転の脅威。全方面ドラレコがとらえるその瞬間
あおり運転はあらゆる方向からやってくる
警察庁は、2020年6月に「妨害運転罪」が施行されてから1年間の結果を集計し、すでに同法で警察に摘発された例は100件と発表しています。妨害運転罪を犯すと懲役刑や免許取り消しになるといった厳しい罰則が設けられましたが、あおり運転の検挙数はゼロにはなっていません。また妨害運転罪にまでは当たらないものの「車間距離保持義務違反」に抵触したとされる件数は、2019年が15,065件に対して、2020年は13,062件、と若干減りましたがまだまだ安心できない状況です。なお以前ユピスタでもご紹介した通り、全体の35%の人が「あおり運転を受けたことがある」と回答するなど、いつ被害に合うかわからない状況が続いています。
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あおり運転は10種の類型に分類されます。なかでも最も摘発件数が多かったのは、「前を走っている車が突然急ブレーキをかける」で、続いて「急な進路変更」、「車間距離をとらずに後方を走行」、「蛇行運転や幅寄せなどの安全運転義務違反」となっています。皆さんの経験と照らし合わせるといかがですか?また妨害運転罪よりさらに罪が重い「著しい交通の危険を生じさせる行為」は29件、相手にケガをさせたり、死に至らしめる「危険運転致死傷容疑」で30件を摘発しています。ドライブレコーダーの映像が捜査に活用されることも多く、警察は積極活用を呼び掛けています。
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あおり運転をされないための自衛策
あおり運転に至る原因は、「進行を邪魔された」という理由が最も多く、「割り込まれた・追い抜かれた」、「車間距離を詰められた」と続いています。ただ実際に被害者側がそのような行為をしたと確認できた例は少なく、多くが加害者の思い込みであるとも考えられます。しかしながら何気ない行動が、相手の怒りを買ってしまうこともあるもの。あおり運転をされないためには、まずは強引な割込みや急ブレーキを避けましょう。その他、不用意にクラクションを鳴らさないなどのマナーが重要。また合流点や追い越し車線では道を譲るなど、思いやりが大切です。気持ちに余裕を持った運転で、あおり運転に巻き込まれないようにしましょう。
普段の運転が気づかないうちに他者のイライラを引き起こす要因となっていることもあります。著しく法定速度以下で走行したり、急ブレーキや急発進、後続車を確認せずに車線変更するのももちろん危険です。過去にあおり運転を受けていると感じたことがある方は、自分の運転の特徴を把握して、ほかの人に迷惑が掛かっていないか見直す機会をぜひ設けると良いかもしれません。
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あおり運転に有効なドライブレコーダー
ドライブレコーダーの映像は、あおり運転の重要な証拠になります。また事故発生時に当事者同士の意見が食い違う場合や、第三者の目撃証言が得られないときの証拠としても効力を発揮しています。例えば岡山県警では「岡山県 あおり110番 鬼退治ボックス」を設置。ドライブレコーダーの情報も含めて、道路利用者の安全を確保するため飲酒運転やあおり運転や、無免許運転、暴走行為など、危険な運転に関する情報を受け付けています。そのほかの自治体でもさまざまな取り組みが行われています。
なかでもあおり運転の対策には、前後・左右・車内が記録できる全方面3カメラタイプや、360°タイプのドライブレコーダーが特に有効です。あおり運転は後ろから迫ってきたり、横から幅寄せしてきたり、前方で蛇行運したりと、あらゆる方向からやってきます。また車内を記録できるタイプであれば車上荒らしの証拠映像も記録できにもなるなど、あおり運転以外にも有効です。
本記事ではユピテルの、前後・左右・車内が記録できる「marumie(マルミエ)」シリーズをご紹介します。最新の全方面3カメラドライブレコーダー「Y-3000」(カー用品量販店モデル)、「Z-300」(カーディーラー専売モデル)は、リアカメラに後方用と左右・車内用の2つのカメラを搭載したデュアル仕様で、従来の前後記録だけでなくサイドガラス越しに左右までも記録できます。特に3カメラともFULL HDの高画質なので、あらゆる方向から迫るあおり車両をナンバーまでしっかりと記録できるのが特徴です(特設サイトはこちら)。
また全周囲360°+リアカメラドライブレコーダー「Q-31R」(カー用品量販店モデル)、「ZQ-31R」(カーディーラー専売モデル)は、前・左右・車内を記録する360°カメラと、後方専用のリアカメラのセットです。後ろから迫るあおり車両のナンバーを記録しつつ、全周囲の状況をもれなく捉えられることができます。
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なお走行中の携帯電話などの使用は禁止されていますが、走道路交通法の第71条5の5に「傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く」との記載があり、走行中にあおり運転を通報しても違反になりませんのでお忘れなく。ユピテルのスマートフォン連動ドライブレコーダー「Y-400di」「Y-410di」(いずれもカー用品量販店モデル)、「SN-TW90di」「SN-TW100di」(いずれもカーディーラー専売モデル)、「Y-410dP」(WEB限定モデル)では、あおり運転を自動的に検知し、自分のスマートフォンに動画を送ってくれる機能もあります。
警察庁では、あおり運転や事故だけでなく、ドライブレコーダーを利用した自身の運転傾向の把握を推奨し、交通事故時やヒヤリハット時の映像を基にして交通安全教育を行っています。記録映像を見ることで、運転者がヒヤリとした瞬間や、交通事故を起こしやすい運転行動を客観的に振り返ることで、自身の運転特性を把握し、その反省を生かして安全運転に対する意識を向上させ、あおり運転の要因や交通事故の抑制につなげています。
あおり運転対策には前後・左右・車内記録ドライブレコーダーを
ドライブレコーダーは、すでに車の必需品。前後・左右・車内の記録が可能であれば、あおり運転・強引な割込み・車上荒らし・当て逃げ対策として安心です。ユピテルのドライブレコーダー「marumie(マルミエ)」シリーズは通常のカメラでは死角となる左右や車内まで記録可能で、バイクや自転車などのすり抜けによる当て逃げも見逃しません。また後方からのあおり運転自動検知機能も搭載。万が一の備えとしてぜひご検討ください。またユピテルの動画投稿サイト「ユピドラ」でも、危険回避の一助となるべく皆様の体験を動画で共有していますのでぜひご参照ください。
ユピスタ (Yupiteru Style) は、ユピテルが運営するテクノロジーやライフスタイルを扱う情報コラムサイトです。日々の暮らしをもっと面白く、もっと安心・安全に過ごすためのさまざまな情報を発信しています。
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