<トップ写真 | photo by Toyofuku>
初めてのドライブは嬉しい反面、「安全に走行できるか」、「トラブルに遭わないか」など、不安も付きまとうものです。ユピテルの動画シリーズ「ユピゼミ」では、女性レーサーとして注目の猪爪杏奈さんを講師に迎え、ドライバーが陥りやすい危険なポイントや、安全運転のためのコツを、実際に運転しながら分かりやすくお伝えしています。今回はそんなユピゼミの記事版として、動画とともにポイントを改めておさらいしていきます!
<トップ写真 | photo by Toyofuku>
初めてのドライブは嬉しい反面、「安全に走行できるか」、「トラブルに遭わないか」など、不安も付きまとうものです。ユピテルの動画シリーズ「ユピゼミ」では、女性レーサーとして注目の猪爪杏奈さんを講師に迎え、ドライバーが陥りやすい危険なポイントや、安全運転のためのコツを、実際に運転しながら分かりやすくお伝えしています。今回はそんなユピゼミの記事版として、動画とともにポイントを改めておさらいしていきます!
ドライブに出かける際は、最初にポジションを調整しましょう。スムーズな操作がしやすく、万が一の時でも体の負担を軽減してくれるので、ドライビングポジションは大事です。まずは腰まで深くかけて、シートの背もたれに体を密着させます。次にシートをスライドさせてシート位置を合わせます。ハンドルをしっかり握って、ブレーキを深く踏み込んだ際に膝が少し曲がる程度が最適なシート位置です。
ハンドルは時計に見立てて9時15分の位置で持ち、そのまま180度回転させたときに腕が伸びきらない位置がベストです。調整が必要な場合は、背もたれを起こしたり、最近の車はハンドル位置を変更できる「チルト&テレスコ機能」が付いているので、ハンドルの上下や奥行きも調整してください。
公道をスムーズに走るうえで一番大事なのは、急ハンドル・急ブレーキ・急発進など「急」がつく運転をしないこと。これらの動作は危険運転につながり、追突事故を誘発させることがあります。ウインカー、ブレーキランプ、ハザードランプ、クラクションなどは、他のドライバーに意思を伝えるためのコミュニケーション・ツールですので、適切なタイミングで操作します。
安全のための左折時の目視確認は絶対に怠ってはいけません。最新式の車はバックモニターやサイドビューモニターなど、車の死角をカバーしてくれる技術が搭載されていますが、それに頼りすぎると「目視」がおろそかになりがち。左折時は必ず徐行や停止をして、歩行者や自転車が来てないかを確認してください。
また急なアクセルやブレーキは同乗者に不安を与えます。アクセルペダルから足を離すと、車がゆっくりと前に進む「クリープ現象」が発生し、同乗者の動揺を減らすことができます。他のドライバーにも、歩行者にも、同乗者にも優しい運転を心がけてください。
「高速道路は苦手」という人は多いですが、ポイントさえ押さえれば走行は難しくありません。まずは運転前にETCカードが入っているか確認しましょう。ゲートが開かないと困りますし、後続車を止めてしまうことになります。また、前方の車がETCカードを入れ忘れている場合もありますので、ゲートの侵入時は適度な車間距離を取ることも心がけてください。
ゲートを抜けた後は、合流車線を使って充分に加速をして本線に合流します。その際はバックミラーとサイドミラーで安全を確認しましょう。車線を変更したい場合は、早めにウインカーを出して後続車に意思表示します。追越車線はずっと走っていると違反になるので、追越後はすぐに走行車線に戻ります。高速道路はスピードが出ているので、目線は前を走っている車の1台先を見るようなイメージで遠くに。ハンドルは一般道と同様に9時15分の位置で握ってください。
高速道路は一般道と違ってカーブや勾配も緩やかですが、アクセルを同じように踏み続けていると、登りで速度が落ちてしまい、自然渋滞が発生します。上り勾配を示す標識が出てきたら、アクセルを踏んで速度をキープするように心がけましょう。近年発売された車種には、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が搭載され、ドライバーがアクセルとブレーキの操作をしなくても、コンピュータ制御によって前方の車を追従します。しかし機能を過信しすぎないよう、しっかりとペダルに足を乗せてブレーキングの準備をすることも怠らないでください。
ワインディングロード(カーブが続く道路)の走行も、目線を遠くに置くことが基本で、視線はカーブの出口に置きます。視界が悪いタイトなカーブにはミラーが設置されているので、対向車が来ているかどうか確認しながら曲がります。もし対向車が確認できた場合は、広い場所に待機して通り過ぎるのを待ってください。
下り坂でフットブレーキを使いすぎると、ブレーキが突然効かなくなる「フェード現象」が起こることがあります。その場合は慌てず緊急退避路に車を停車させてください。フェード現象を避けるために、下り坂ではシフトチェンジによってエンジンの回転数を落とす「エンジンブレーキ」を多用します。カーブを曲がる際にハンドルは細かく切り返さず、弧を描くように侵入して、出口に差し掛かったらゆっくりとまっすぐに戻すのがポイントです。スマートな運転でワインディングを走り抜けてください。
住宅街や市街地は、車やバイク以外にも歩行者や自転車が通行しています。安全に走行するためには、認知・判断・操作の3要素が重要です。安全な走行をシミュレーションしてみましょう。
商店街の細い道に入ると、標識が見えてきます。車のすれ違いが困難な道路は、時間によって通行止めになったり、一方通行に変わったりすることがあります。もし気づかずに走行すると交通違反になるので、標識を見落とさないように注意しましょう。また、細い路地には路上駐車や行き交う歩行者などの危険も潜んでいます。スクールゾーンでは、車の影から子どもが飛び出してくることも。いつでも停車できるよう時速30km以下で徐行してください。
信号がない横断歩道は歩行者が優先です。自転車や歩行者を無視して走行すると交通違反になります。また、進行方向に自転車や歩行者がいるからと言ってクラクションを乱用することはいけません。本当に危ない時だけ使用しましょう。
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夕暮れは最も事故が多い時間帯です。この時間帯に事故が多い原因は夕日がまぶしかったり、薄暗さに目が慣れていなかったりすることだと言われています。「暗くなってきた」と思ったら、周りの車に認識されやすくするよう、早めにライトを点けてください。ライトは通常ロービームで走行し、より明るく照らしたい時はハイビームに切り替えます。ハイビームは対向車にとってまぶしく迷惑になるので、対向車が見えたら、すぐにロービームに戻しましょう。時々室内灯をつけっぱなしにして走行している人がいますが、車外の様子が見えにくくなるので、必ず消灯してください。
夜間はスピード感覚が鈍り、昼間より走行速度が上がると言われています。対向車のライトで視界を奪われている間も車は進んでおり、また対向車のライトと自分のライトの光が重なったポイントに人や歩行者や自転車がいると、消えたように見える「蒸発現象」が起こるなど、夜の時間帯には数々の危険因子が潜んでいます。夜のドライブは、スピードの出し過ぎや特殊な現象が発生することを意識して、安全なドライブを心がけてください。
以上、運転のポイントをおさらいしてきました。しかしやはり一番分かりやすいのは実際に映像でご覧いただくことでしょう。女性レーシングドライバー猪爪杏奈さんが講師を務める動画シリーズ「ユピゼミ」では、実際に運転しながら様々なシチュエーションでの注意ポイントやコツを解説中。運転がもっとうまくなりたい人に必見です。またドライブレコーダーやレーザー&レーダー探知機など、知ると便利なユピテルの最新カー用品もご紹介しています。今後もユピゼミとともに、安全で快適なカーライフをお楽しみください。
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[ユピ★ゼミ講師プロフィール]
レーシングドライバー
猪爪杏奈
元全日本ジムカーナドライバーの父の影響を受け19歳でレースの世界に。
Mazda Women in Motorsportの合格者として参戦したロードスターパーティーレースではデビュー2戦目で準優勝。JAF-F4選手権ではデビュー2戦目で2位の表彰台を獲得。
現在は「スーパー耐久」や世界的レジェンドドライバーの関谷正徳氏がプロデュースする「KYOJYO-CUP」にシリーズ参戦している。
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