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近未来を描いたSF映画には、人間のパートナーとして活躍するロボットが多数登場します。
以前は夢物語だったこれらのロボットですが、現在実用化に向けた取り組みが進んでいます。

本格的なSF映画の先駆けとなった「スター・ウォーズ」シリーズには、人類をサポートする様々なロボットたちの姿が描かれていました。それは当然、映画の中だけに存在する想像上のものだと考えられていましたが…。

深夜2時をまわった時間帯、人々が深い眠りについたころ、月の光すらない暗闇の中を人影が1つ動いてゆきます。やがてある1軒の家に近づくと、もの音一つたてずに屋敷の中へと消えてゆきました。

空き巣は充分に下調べをしてから、間違いなく留守の家を確認して忍び込みます。侵入した空き巣は家人がいないことを確かめたつもりでした。しかしそこにはスマートフォンで遠隔操作されたロボットが待ち構えていたのです。スマートフォンからの遠隔操作でLEDを点灯したロボットが、闇にうごめく空き巣を捉えたのはその瞬間でした。

驚いた空き巣は侵入口からそのまま逃走。しかし、見守りロボットは家主のスマートフォンに動体検知情報を送信し、家主からの通報ですぐに警察が動きました。ロボットが撮影した映像をもとに、警察が空き巣の犯人を特定したのは数日後のことでした。

このような話に出てくるロボットはSF映画の中にいる空想上の存在であり、実現するのははるか未来のことだと考えられていました。しかし、そんなロボットが実際に日常生活の中で活躍する時代が近づきつつあるのです。

ネットワークカメラを備えた見守りロボットは、パソコンやスマートフォンと連動させることで、離れた場所からでもリアルタイムに状況を把握できます。

例えば、ロボットのカメラとスマートフォンがつながっていると、外出先から自在にカメラをコントロールすることができます。カメラアングルを変えて確認したい対象が映りやすいように調整し、その画像を送信することも可能です。

また、動体検知機能によって、人などの動きを感知すると、通知を行う機能が備わっています。

このような機能を搭載した見守りロボットの使い方として一般的なのが、自宅で留守番するお子さんやペットの様子を確認するといった見守り。また、お年寄りだけで暮らす世帯に置いておけば、離れていても健康状態が確認できて安心です。

さらに、見守りロボットは動体検知機能を活かして、高性能な防犯ロボットとしても活躍します。しかも人間と違って休息が必要ないため、24時間体制で家族の安全を守ることができるのです。

見守りロボットがあれば、外出先でもスマートフォンから自宅の状況をカメラの映像で、確認することができます。
万が一留守宅に侵入者が忍び込んだ場合には、動体検知機能による通知で把握することが可能。侵入者に対してテレビ電話機能で呼びかけて警告を発し、犯罪を未然に防ぐ、あるいは警察に通報するといった手立てがとれます。

大がかりなセキュリティ・システムを導入しなくても、ロボットが24時間体制で防犯の役割を担ってくれれば、安心して仕事や旅行などで外出することができるでしょう。

冒頭で登場したロボットの話は既に実現しています。見守りロボット「ユピ坊」はまさにそのうちのひとつ。

見守りロボットのユピ坊は、子どもや高齢者、ペットの見守りのためのロボットとして開発されましたが、防犯カメラとしても活用が可能。家を留守にする時でもユピ坊がいれば、頼りになる見張り番として働いてくれるので安心です。

SF映画の中で活躍するロボットが、単なる夢ではなくなりつつあります。
小さな体に先端技術を詰め込んだユピ坊は、家庭用ロボットのイメージを大きく変えるでしょう。
見守りロボットであるとともに防犯カメラとしても役立ち、24時間家族に寄り添う存在がこれからのロボットなのかも知れません。

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【執筆】ユピスタ編集部
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