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いよいよ5G通信がスタート!AR・VR・IoTの未来はどうなる?

2020.11.27

日本では2020年3月からサービスが開始された「5G」。利用できるのはまだ一部のエリアのみという状況ですが、今後は全国にエリアが拡大していく予定です。

通信速度が4Gの100倍とされる5Gの普及によって、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)技術の進化やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器の普及にも繋がることが期待されています。

5Gの3つの特徴とは?

次世代モバイル通信規格の5Gには「高速・大容量」「低遅延」「多接続」 という3つの特徴があります。

5Gでいう高速とは通信速度が現行のモバイル通信規格である「4G」の100倍ほどになることを指します。これは現在4Gで使用している周波数帯に加えて、さらに帯域幅が広い6GHz以上の周波数帯を使うためです。帯域幅が広くなることで大容量化も実現します。

4Gの周波数値帯は3.6GHz未満ですが、5Gは3.6GHz以上6GHz未満と、さらに28GHz以上300GHz以下の「ミリ波」と呼ばれる周波数値帯の2つを使用します。

ミリ波はより高速かつ大容量の通信が可能ですが、電波の届く距離が短く、障害物の影響を受けやすいという特性を持ちます。そのため、6GHz以下の周波数値帯も併用することになります。

高速化・大容量化することで、これまでよりも短時間でより多くのデータを通信することができます。その結果、例えば映画のデータをダウンロードする時間が飛躍的に短くなります。あるいはリアルタイムで大量のデータをやり取りすることができます。

低遅延とは、例えばIP電話アプリにおいて相手の声が遅れて届くといったことが軽減され、よりスムーズに会話ができることを意味します。

そして3つめの多接続ですが、これは同時に多くの通信機器が回線と接続できることを意味します。5Gでは、1平方キロメートルあたり、100万台の通信機器に同時接続が可能になるとされています。

5Gによって、これまでよりも多くの機器の高速での同時通信が可能となり、遅延も低減されるという環境が構築されるのです。

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5Gでより多くのIoT機器が繋がる時代に

5G通信

IoT機器とは、「Internet of Things」を略したもので、取り付けたセンサーでネット回線を通して様々な情報を取得し、その情報を活用する機器のことです。「自動的に」データを収集するIoT機器を普及させることで、様々な業務を自動化することが可能となります。
これは少子高齢化や人口減少による働き手の不足を解消することにも繋がります。

総務省が発表した「平成30年版 情報通信白書」によると、世界のIoTデバイス数の推移と予測は次のようになっています。(単位は億個)

  • 2016年 241.0
  • 2017年 274.9
  • 2018年 310.5(推定値)
  • 2019年 354.4(推定値)
  • 2020年 403.0(推定値)

  • 4年前に比べて約倍のIoT機器が増えていることになります。IoT機器が増えればデータの通信量が増加しますが、5Gが普及することで、より多くのIoT機器が同時に繋がることが可能となります。

    また、今後は家電やPC周辺機器のみならず、自動車の自動運転技術や工場の機器制御、遠隔治療などの医療といった分野への活用が進んでいくことも見込まれています。

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    5Gで加速するVR・ARの活用

    5G通信

    高速かつ大容量となる5Gによって、VRやARの活用も拡大していくことも予想されています。

    VRはvirtual realityの略で、ゴーグルやヘッドセットといった専用デバイスを利用することで「仮想現実」を体感できる技術です。ARはaugmented realityの略で、現実の風景にバーチャル映像を重ねて表示する「拡張現実」を体感できる技術を意味します。

    現状ではVRやARのゲームなど、エンターテインメント分野で活用されているほか、VRは物件の内覧や疑似旅行体験など、不動産や旅行の分野でも利用され始めています。

    また、医療の分野では、AR技術を使った人体の解剖モデルが3Dで見られるアプリや、AR技術を利用した遠隔医療の支援システムの開発などが進められています。

    今後は、自宅でVR技術を使った臨場感のあるライブの中継や試合の観戦が実現するかもしれません。こうしたVRやARを活用したサービスは、コロナ禍の非接触サービスが求められている時代にマッチするサービスとしても期待されていくでしょう。

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    まとめ

    5Gの普及は大容量の通信データを必要とする数多くのIoT機器や、VR・AR技術の進化に繋がると考えられていて、少子高齢化による労働者不足対策や、コロナ禍における非接触サービスの提供などに役立つため注目されています。

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    【執筆】ユピスタ編集部
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