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新幹線でフリーWi-Fi、街なかで無線LAN、増えるWi-Fiスポットとバッテリーの関係!

2024.12.2

街なかで自由に使えるフリーWi-Fiや、色々なお店で使える無線LAN。こうしたサービスは便利ですが、セキュリティに不安を感じる方も多いのでは?さらには、アクセスポイントが増えたことにより、スマホのバッテリーがすぐ減るようになった…と感じる人もいるようです。そこで、フリーWi-Fiのメリットやデメリット、その対策を解説します。

スポット増加でますます便利に。フリーWi-Fiとは?種類とメリット

free Wi-Fi

フリーWi-Fiというのは、free、つまり無料で無線LANに接続し、インターネットを利用できるサービスのことです。無線でインターネットを利用するためには、電波を受信する「アクセスポイント」という無線機が必要ですが、こうした機器が設置されていて誰でも利用できるようにしている場所を、「フリーWi-Fiスポット」「公衆無線LANスポット」と呼びます。

フリーWi-Fiスポットには、自治体や観光協会の関連施設や、携帯会社が契約者向けに運営している場所、公共施設や駅などがあります。また、大型のショッピングセンターや個人経営のカフェなどにもフリーWi-Fiの利用が可能な店舗が増えています。コンビニも大抵はフリーWi-Fiスポットになっていますし、最近では新幹線やバス・飛行機といった公共の乗り物に加え、通信可能な海域を航行しているフェリーの中でも、フリーWi-Fiが利用できるようになりつつあります。

フリーWi-Fiを利用すると、自分が契約している通信会社の使用データ通信量を節約しつつ、高速接続で動画を視聴したりwebサイトを閲覧したりすることができるので、ギガ数(データ容量)が足りなくなった時はもちろん、通信障害や災害などのトラブルが起きた時にも助かります。

スマホユーザーの中には自宅やオフィスではWi-Fi、外出時にはフリーWi-Fiをフル活用することにより、スマホのデータ使用料金は最小限という方も多いかもしれませんね。

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盗み見、乗っ取り、ウイルス、バッテリーにも関係が? フリーWi-Fiのリスク

とても便利なイメージがあるフリーWi-Fiですが、その一方で誰でも接続できるということは、安全性の面ではそれだけハイリスクなのも事実です。フリーWi-Fiは不特定多数が簡単にログインできるので、やり取りした情報を第三者に「盗み見」されたり、位置情報を知られたり、入力した個人情報を抜き取られることが懸念されます。

総務省の「公衆Wi-Fi利用者向け簡易マニュアル」では、フリーWi-Fiに潜むリスクとして、なりすましの被害を挙げています。例えば旅行先でフリーWi-Fiを利用したことにより、SNSに登録してあるIDとパスワードを他人に使用され、自分名義で憶えのない誹謗中傷が投稿されていたなどです。フリーWi-Fiの中には接続するとSNS認証を要求するものがありますが、その情報を使った不正なSNSへのログインが実行されることもあるようです。

さらには、フリーWi-Fiを介して偽サイトに誘導される、コンピュータ・ウイルスを送り込まれる、スマホやパソコンを乗っ取られるなどのトラブルもあります。悪意で設置された偽のアクセスポイントによるフリーWi-Fiの場合は危険性もさらに高くなります。

また、スマホには一度接続したフリーWi-Fiに次回から自動接続するという設定がありますが、この設定をONのままにしておくとスマホは常にフリーWi-Fiなどの接続先を探すため、結果としてバッテリーの減りが通常より早まるという弊害を被ることになります。

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「野良Wi-Fi」に注意!フリーWi-Fiを安全に使用するために

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フリーWi-Fiによるトラブルを避けるには、怪しいWi-Fiを見分けることが重要です。お店に入った時は店内などにWi-Fiとパスワードの表示があるか確認しましょう。また、アクセスポイントにはSSIDという識別名がつけられていて、接続するとスマホ上に「ネットワーク」として表示されますが、正規のSSIDとそっくりの偽アカウントもあるので注意が必要です。鍵マークが付いているかを確認しましょう。

パスワードなしで利用できる、いわゆる「野良Wi-Fi」には特に要注意です。これらの中には「悪魔の双子」と呼ばれる正規のアクセスポイントとまったく同じSSIDも。こうした偽アカウントは多少の知識があれば誰にでも作ることができます。もし、「安全ではない」という警告が出たら、すぐ接続を中止するべきです。

また、接続先のサイトのURLが、「http」ではなく、「https」で始まっているかも確認しましょう。普段から自分が閲覧しているサイトのURLが、「https」で始まるものになっているか、意識して見てみると良いかもしれません。

安全だと思えるフリーWi-Fiを利用していても、氏名・住所などの個人情報を入力することは控える、銀行口座へのアクセスやカード情報の入力は特に危険です。必要なら有料のモバイルWi-Fiや、テザリング(データ通信が可能な端末を利用したネット接続)、VPN(仮想の専用回線)を使用しましょう。

その他、ネットワークにはデバイス名が表示されてしまうため、デバイス名に名前などの個人情報を使用しないようにしましょう。また、位置情報がわかるGPSや自動でWi-Fiに繋がる機能が必要ない時、こまめにオフにすれば安全性を高めることができ、さらにバッテリーの節約にもなります。

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フリーWi-Fiの危険性 便利だからこそ普段から意識したいネットワーク

フリーWi-Fiスポットが増え、どこでも簡単にインターネットに繋がることができるのはとても便利なことですが、100%安全なフリーWi-Fiはありません。そこには常に何かのリスクがあることを意識しておきたいものです。普段から、自分が使用しているサイトやネットワークに接続する時の表示に注意する習慣をつけておくと、異常にも早めに気付けて自分を守ることができます。

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※「Wi-Fi」は「Wi-Fi Alliance」の商標又は登録商標です


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【執筆】ユピスタ編集部
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