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テーマパークにイルカロボット?実用化されつつあるロボットペット

2021.11.30

ロボティクスの進化は、動物型ロボットの世界においても例外ではありません。テーマパークや博物館では本物そっくりの動物型ロボットが人々に驚きを与え、家庭ではペットロボットが癒しを提供しています。実用化されつつある動物型ロボットやバーチャルペットの進化と、それらが生活にもたらす癒しの効果とは。

動物型ロボットが本物の代わりに活躍?!

ロボットペット

イギリスBBCの動物ドキュメンタリー番組「Spy in the Wild」をご存じでしょうか。カメラを仕込んだ動物型ロボットを、サルやワニ、プレーリードッグなどの野生動物の群れに「スパイ」として送り込み、その生態を撮影するというこの番組。ロボットを警戒することなく近づいてくる動物たちの映像は、他ではなかなか見られません。特筆すべきは、そのロボットのクオリティの高さ。見た目も動きも鳴き声も、本物そっくりに見えます。

本物そっくりの動物型ロボットと言えば、アメリカの技術者が開発した最新のイルカロボットも話題となりました。見た目も動きもバンドウイルカさながらのロボットは、骨格や筋肉の構造、重量の配分まで再現されているのだとか。このイルカロボットは野生生物の取引が禁止された中国に持ち込まれ、お披露目の準備中だと報じられています。一方、ロボットなら「現実にはいない動物」の再現だって可能。たとえば日本の幾つかの博物館では、リアルに動く実物大の恐竜ロボットが、多くの子どもたちの人気を集めています。

野生動物の取引や、水族館や動物園での展示のあり方など、時に、動物との向き合い方にはさまざまな問題が提起されます。動物型ロボットは、こうした問題に対するひとつの解決策になっていくかもしれません。

ロボットやバーチャルペットによる癒しが求められている

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動物型ロボットがもっとも活躍しているのは愛玩用、つまりペットロボットの世界でしょう。実際、ペットロボットも含めた「パートナーロボット」「コミュニケーションロボット」の市場は大きな成長が見込まれています。世界市場は、2019年には1兆1,075億円。2025年には2兆2,901億円と2倍以上に拡大すると言われています。(※1)さらに、バーチャルペットも一般化しつつあります。

※1 参考:富士経済調べ「2020ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.2業務・サービスロボット市場編」

もちろんロボットやバーチャルは、本物の生きたペットには叶わない、多くの人はそう考えます。でも、住宅事情や生活リズム、アレルギーなどいろいろな事情でペットと暮らせない人にとって、ペットロボットやバーチャルベットが癒しになっていることも事実。

「ロボットセラピー」という言葉をご存じでしょうか。動物による「アニマルセラピー」はよく知られていますが、実はペットロボットにも同じような生理的・心理的効果があることが明らかになりつつあります。すでに高齢者施設などでは、入居者の意欲向上や癒しのために、ペットロボットを取り入れているところもあります。介護施設や病院では、アザラシをモチーフにしたキャラクターロボットが導入されているそうです。誰かとともに過ごす時間は、たとえ相手がロボットでもバーチャルでも、潤いと癒しを与えてくれるようですね。

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バーチャルペットを自宅で飼える時代に

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ユピテルでも、癒しを与えてくれるパートナーを提供しています。それが、バーチャルペット「Juno(ユノ)」。Junoは、1歳のバーチャル猫。お腹から手足は真っ白の茶トラで、キャラクターデザインは、画家・イラストレーター「勝間としを」さんが手がけました。天真爛漫な勝間さんの猫の絵は、多くの猫好きに愛されていますが、Junoのいちばん魅力も、その愛らしさ。画面の向こうでゴロゴロしたり、ゆったりと尻尾を振る様子は、猫好きにこそ見てもらいたい本物そっくりの愛らしさです。


一緒に暮らすうちに、バーチャルペットなのにJunoがゆっくり成長していくのも楽しみのひとつ。最初は緊張して近寄らず、目の前ではご飯も食べなかったJunoが、コミュニケーションをとり続けるうちに少しずつなついて甘えてきます。言葉を覚えたり、朝起こしてくれたり、天気を教えてくれるなど、バーチャルペットならではの機能も搭載。こうなるともう、ペット以上の存在だと言えるかもしれませんね。

心理学の専門家によると、人がペットを飼う理由は、他の生き物に何かを分け与えることで幸福を感じるように脳がプログラミングされているから、だそう。言葉や時間をJunoと分けあううちに、朝起きるのがちょっと楽しくなる。家に帰るのがもっと楽しみになる。ユピテルは、そんな、今よりちょっと幸せな暮らしのお手伝いになることを願っています。

ロボット・バーチャルペットが当たり前に存在する未来へ

これからますます、ロボットペットやバーチャルペットとの生活は一般的になっていくでしょう。本物の動物にせよ、ロボットやバーチャルにせよ、生活に癒しを与えてくれる存在はとても大切なもの。ユピテルでも「Juno(ユノ)」をはじめ、毎日を楽しくしてくれるパートナーによる癒しを積極的にご紹介していきます。


【執筆】ユピスタ編集部
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