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頻発する逆走。あおり運転だけじゃない危険運転への対策とは

2021.10.28

時代とともに自動車の安全性は高まってきています。最近ではABSやエアバッグは、ほぼ標準装備。追突防止機能など、ドライバーを補助するシステムも次々に採用されています。しかしその一方で、あおり運転など危険運転にともなうトラブルはまだまだ絶えず、特に最近問題になっているのが「逆走」です。今回は逆走の現状とその対策についてご紹介します。

逆走の発生は2日に1回?! その原因は?

逆走

高速道路の車線を逆走する事故が増えています。NEXCO東日本によると、逆走による事故は2日に1回起こっており、その約6割がインターチェンジやジャンクションで発生しています。逆走は正面衝突など死亡事故となる割合が通常の約40倍となり、大事故につながる確率の高さも示されています。またドライバーの年齢は65歳以上が7割、うち半数が75歳以上を占めています。このように逆走は高齢者に多い傾向にあります。

高齢者の逆走事故が多い理由の一つには「認知力の低下」の影響があります。加齢による認知機能への影響はある程度避けられず、物事を瞬間的に理解する能力が低下します。そうなると、運転すること自体を見直す必要も生じるでしょう。厚生労働省の報告では65歳以上から認知症傾向が高まるとされており、逆走事故との関連性も考えられます。

逆走事故を起こした多くの方が、その原因として「最後まで逆走の認識がなかった」と証言しています。瞬間的な状況判断を迫られる自動車の運転は、高度な認知能力が必要。慣れた道で迷ったりしたら要注意です。普段の行動にミスが増えたり、認知力の低下が疑われる場合は、運転そのものと改めて向き合う必要があるかもしれません。

逆走が発生しやすい場所と逆走対策

逆走

先述の通り、NEXCO東日本によると逆走が発生しやすい場所はインターチェンジで、その他は本線やパーキングエリアなどで発生しています。

逆走の理由は「故意」「過失」「認識なし」の3つ。逆走になる事を認識して故意に逆走を開始する例もあるようですが、多くの場合は、逆走になる事を認識せずに逆走した「過失」、および「認識なし」のケースに相当します。ちなみに「故意」の逆走をする約半数が65歳未満であるのに対し、「認識なし」による逆走するドライバーの約9割が65歳以上になります。

故意の逆走は、進路を間違ってしまったと気付き、わかっていても法を犯してしまうという例です。「本来のルートへ復帰するための逆走(20%)」が最も多く、「一般道から高速道路に誤進入したもの(7%)」、「インターチェンジ・ジャンクション等において分岐を間違えたもの(6%)」、「流出する出口オフランプを通り過ぎたもの(5%)」と続きます。

過失の場合は、「進行するべきルートを誤って逆走(21%)」が最も多く、「本来のルートへ復帰するための逆走(12%)」、「高速道路の出口に誤進入(11%)」、「一般道から高速道路に誤進入したもの(8%)」と続いています。データから、ドライバーがミスにより冷静さを失っていることが伝わってきます。

高速道路は一方通行なので、上下線の入り口を間違えたり、目的のインターチェンジを通り過ぎたりした場合でも慌てずに行動することが最も重要です。本線上や料金所付近でのUターンやバックは絶対に行ってはいけません。目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合は、次のインターチェンジまで進み、一般レーンで料金所スタッフに申し出ましょう。このように通り越した場合は、目的のインターチェンジまでの通行料金となります。

逆走を警告してくれるカーデバイスが登場

ここまでご紹介したように、逆走の多くがヒューマンエラーによって発生しています。つまりそれを防ぐためのサポートを行うナビゲーションやデバイスが求められているのです。ユピテルでもそうしたニーズを受け、ポータブルカーナビレーザー&レーダー探知機に、逆走警告機能を搭載しています。

ユピテルのポータブルカーナビMOGGYシリーズは、「うっかり違反防止ナビ」としてオリジナル警告・警報データによる安全アシスト機能を搭載。さらに8月に発売したばかりの2021年モデルにはこれまでの機能に加えて、全機種にサービスエリアやパーキングエリアで起動時に注意メッセージを発する「逆走注意機能」や、高速道路の一方通行逆走を検知して警告を発する「逆走警告機能」を備えました。地図情報も最新にバージョンアップし、ナビゲーション機能も充実。7インチのハイグレードモデル「YPB747」「YPB737」(特定カー量販店モデル)、5インチのスタンダードモデル「YPB557」、5インチでワンセグ機能のないベーシックモデル「YPL527」の4モデルをラインアップしています。

紹介した事例にもあるように、逆走トラブルが発生したことをきちんと認識し、落ち着いて行動すれば大事故を防げる可能性があります。快適で安全なドライブのために、これらカーデバイスがサポート役を担います。

DXで安全な交通を実現

ユピテルのポータブルカーナビは逆走警告以外に、オービス(無人式自動速度取締装置)設置場所や、事故多発エリア、取締エリア、駐車禁止エリア、路線・高速道制限速度情報なども装備し、アイコンや警報表示と音声案内でドライバーに必要な情報を伝えてくれます。DX(デジタルトランスフォーメーション)の力を使い、交通事故を減らすことはSDGsの目標にも掲げられる大きな社会貢献です。ユピテルは事業を通じて、交通事故のない明るい未来の実現に取り組んでいます。


【執筆】ユピスタ編集部
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