コロナ禍においては、公共交通機関の利用を避けて車を運転する機会が増えていることでしょう。ドライバーにとって、外出や行動が制限されるストレスのせいか“つい”アクセルを踏み過ぎてしまう、なんてことはありませんでしょうか。
車を運転する際には制限速度を遵守することが当然求められます。そこでスピード超過を取り締まるために道路上や付近に設置されているのが、“オービス”です。今回はこのオービスについて、種類ごとの違いを説明します。
コロナ禍においては、公共交通機関の利用を避けて車を運転する機会が増えていることでしょう。ドライバーにとって、外出や行動が制限されるストレスのせいか“つい”アクセルを踏み過ぎてしまう、なんてことはありませんでしょうか。
車を運転する際には制限速度を遵守することが当然求められます。そこでスピード超過を取り締まるために道路上や付近に設置されているのが、“オービス”です。今回はこのオービスについて、種類ごとの違いを説明します。
オービス(ORBIS=「目」を意味するラテン語)とは「自動速度違反取締運転装置」のことで、車の速度違反を自動的にチェックする24時間稼働システムです。
オービスにはいくつかの種類がありますが、いずれもスピード違反をして走行する車両が付近を通過すると、その車両のナンバープレートと運転者を瞬時に撮影します。撮影した画像は警察に収集され、その後に車両の所有者へ通知書が郵送される仕組みです。通知書には速度違反をした場所と出頭する日時や場所などが記載されています。
通常オービスは速度が出やすい直線部分の道路に設置され、その手前にはオービスが設置されていることを示す看板が設置されています。
そんなオービスにはいくつもの種類があり、現在は移動式を中心にレーダー式からレーザー式へと移行しています。古いものから順に見ていきましょう。
・レーダー式
レーダー式は1980年代前後の古くからあるタイプです。道路上部に設置して走行する車にレーダーを照射し速度を計測します。速度超過を感知すると、路肩のカメラで撮影します。
古いレーダー式のオービスの中には、交換が必要なフィルム式からデジタル式にカメラが変更されるものがありますが、機能していないものもほとんど撤去されずに残っているようです。これは撤去費用がかかることと、ダミーとして速度超過の抑止効果があることが理由のようです。
・ループコイル式
ループコイル式も古くからあるタイプです。磁場を出すループコイルを道路脇に3組埋め込み、1番目から3番目のループコイルまでに要する時間を測定するオービスです。老朽化したものはデジタル化された新型機へと代替えされています。
・Hシステム
Hシステムは道路上部のレーダーで速度を計測し、別に設置された小型赤外線ストロボとデジタルカメラで撮影します。新型はレーダーの照射パターンを変えることにより、対オービス用のレーダー探知機で検知されないようにしています。
・LHシステム
LHシステムは速度計測をループコイルで行い、撮影は道路上部のデジタルカメラで行います。レーダー照射がないため、対オービス用のレーダー探知機では検知できないのが特徴です。LHシステムのオービスは、設置数が現在もっとも多いとされるタイプです。
・レーザー式
レーザー式は、レーザースキャンで速度計測をする最新式のオービスです。固定式と移動式があります。レーザーを使うためレーザー受信に対応していないレーダー探知機では事前検知できません。
・移動式
オービスは基本的に道路の脇あるいは上部に設置されているものですが、持ち運びが可能な移動式オービスの普及も進んでいます。移動式オービスはレーザー式と、新Kバンドといわれる周波数帯を使用して速度を計測するレーダー式がありますが、レーザー式が主流です。一方、両オービスに対応する探知機が登場したためか、アナログな「光電管方式」の移動式オービスも登場しています。
また、移動式オービスによる取り締まりでは、オービスの設置を示す看板が設けられていないケースもあります。
オービスの進化と普及が進んだことで、スピード違反の取り締まりが強化され、より安全な運転が求められる時代となってきました。ドライバーにとっては、オービスに脅威を感じるのではなく、きちんと制限速度を守ることがなにより大切です。
アクセルの踏み過ぎによる速度超過を防ぐためにはまず、体調を整えておくことが重要です。疲労感があると、集中力や注意力、そして判断力が鈍ってしまいがちです。その結果、スピードメーターを見ずにいつの間にか速度を出し過ぎてしまうという事態になりかねません。長距離を運転する際には、適度な休憩を挟むことも大事です。事故を防ぐために、車間距離をとることも心がけるようにしましょう。
また日々の安全運転を保つのに重要なデバイスが、オービスを受信して事前に警報・警告を発するレーザー&レーダー探知機です。ユピテルの2021年最新モデルなら、レーザー探知性能が40%アップしているので、さらに安心してご使用いただけます。オービスだけではなく、スピードの出しすぎや、事故が起きやすい気を付けて運転しなければならない場所なども教えてくれます。
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(2021.9.16追記)また新発売のレーザー&レーダー探知機「Lei05」では、ユピテルオリジナル美少女キャラクター「霧島レイ」が安全運転をサポート。最新の取締りに完全対応しているうえ、安全運転を維持することでキャラクターとの親密度がアップ。新コスチュームやアイテムが獲得しやすくなるなど、安全運転を心がけるのがついつい楽しくなる一台です。
「Lei05」
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オービスの進化を脅威と捉えず、安全運転を促進するために必要なものと考えるべきです。そして何より自分自身や周囲の人の安全のために、制限速度を守った運転を心がけるようにしましょう。
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