皆さんは、「STEM(ステム)教育」をご存じでしょうか。STEM教育は、今や日本を含む多くの国々で採用されつつある、新しい教育分野です。
今回は、次世代の子どもたちの成長を支える新しい教育方針であるSTEM教育の概要や、STEM教育が求められている理由を解説。STEM教育の一環であるロボット教室についても触れていきます。
皆さんは、「STEM(ステム)教育」をご存じでしょうか。STEM教育は、今や日本を含む多くの国々で採用されつつある、新しい教育分野です。
今回は、次世代の子どもたちの成長を支える新しい教育方針であるSTEM教育の概要や、STEM教育が求められている理由を解説。STEM教育の一環であるロボット教室についても触れていきます。
STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字から取った言葉。そして、STEM教育とはこうした理数系の知識を深めることによって、「自分で学び、考える力」を養おうとする教育方針のことです。
従来の教育カリキュラムでは、科学・技術・工学・数学などの理数系分野を学ぶ際、分野ごとに知識を学び、問題を解いて答え合わせをするという方法が一般的でした。しかしSTEM教育では、この「各分野を個々に勉強する」というスタイルを刷新。複数の分野の問題を連携させ、子どもたちが自ら課題を見つけて主体的に学習できるよう、カリキュラムを組んでいます。
また、STEM教育の派生として、STEAM教育というものも登場しています。STEAM教育とは、STEM教育の4つの分野に、Artsを加えたもの。芸術や教養を意味するArtsも一緒に勉強することで、モノづくりのチカラや発想力の育成も狙う教育スタイルを指します。
「STEAM教育」と「STEM教育」では学ぶ分野の広さがやや違うという差異はありますが、いずれも「自分で学び、考える力」を養おうとしている点については共通といえるでしょう。
STEM教育は、科学・技術・モノづくり・数学といった知識を横断的に身につけることで、AIやロボットではできない高度な判断力、想像力の習得を目的としています。では、なぜこのような新しい教育方針が求められるようになったのでしょうか。
従来、子どもの教育は「先生が知識を授け、生徒はそれを覚える」という、やや受け身の指導方針が一般的でした。しかしIT技術とグローバル化が進んだ現在は、子どもたちが社会へ出た時に求められるスキルも大きく変化。国際競争力はもちろんのこと、人材の自主性や想像力、問題解決力といった「個の力」が特に重視されています。これにより、受け身の教育だけでは世界に求められる人材が育たないのではないかという懸念が生まれました。
そこで注目され始めたのが、STEM教育です。2000年代よりアメリカで導入され始めたSTEM教育は、科学・技術・工学・数学といった分野の勉強を通して「自分で課題を見つける力」や「自分で物事を調べ、解決する力」を養えるのが強みといえます。
また、STEM教育には「ただ暗記して覚えるだけでつまらない」「数式が難しそうでよくわからない」という、従来の理数系分野に持たれがちなイメージを払拭できるというメリットもあるとのこと。
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STEM教育の一環として、「ロボット教室」が習い事として注目を集めています。
ロボット教室では、ブロックなどのロボット教材を使用するのが主流です。テキストベースのプログラミングを取り扱う教室もありますが、小学生向けの教室ではビジュアルプログラミングを使用するなど、プログラミングに無理なく取り組めるよう工夫されています。
ロボット教室は、モノづくりやプログラミングの学習を通じて「プログラミング的思考」を養うことを主な目的としています。プログラミング的思考とは大まかにいうと、論理的に考える力のこと。ロボットづくりを通じて、観察力や創造力、空間認識力、集中力などが身につくことも期待できます。
ユピテルでもSTEM教育の一環として、ロボット教室を開催しています。ビジュアルプログラミングの一つである「スクラッチ」を導入しているため、難しいコードを1文字ずつ打つ必要がなく、初めてプログラミングを学ぶ小学生にぴったりの内容となっています。
(現在は新型コロナウイルス感染拡大予防及び、お客様・従業員の健康と安全確保の観点から、ITパレットを休館いたしております。それに伴いロボット教室も休校中です。)
この教室は、ユピテルが開発した自然対話AIロボット「ユピ坊(YR-01)」を使っているのが特徴。高性能のロボットに実際に触れることができるという面白さもあります。
また、キー入力ができないお子様に向けたコースもあり、一人ひとりの進度に合わせて授業を進めていくため、パソコンを触ったことがなくても、スムーズにスタートできます。
他にもデパートの催事でもロボット教室を開催するなど、ロボットやプログラミングに触れる機会を提供しています。
※自然対話AIロボット「ユピ坊(YR-01)」は、見守りロボット「ユピ坊(YR-02)」とは異なります。
STEM教育の概要や、STEM教育がもたらすメリットについてご紹介しました。
次世代を担う子どもたちには、これからの時代に必要な教育を受けさせて、成長をサポートしたいですね。
STEM教育に興味を持たれた方は、ロボット教室など新しい教育スタイルを取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
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