新しいことや新しい環境、新しい友達にワクワクする季節。そんな新生活を迎えてみたら、やっぱり英語が必要だったと後悔した経験がある人も多いのでは。わたしたち日本人の多くが、学校で勉強したのに英語が話せない、英会話が苦手、というコンプレックスを持っています。最新の音声認識技術とAIが、そんな不安を解消してくれるかも?AIやVR、メタバースを活かした新しい英語学習方法を紹介します。
最新音声技術とAIとメタバースで英語学習に再挑戦?!
英会話、やっぱり必要だった!と実感したらメタバースで再挑戦?!
海外旅行に行ったとき、外国人に道を聞かれたとき、大学や会社で英語の資料を読むとき、海外とのやり取りが必要になったとき……。学生時代に英語を勉強したはずなのに、どうしてこんなにできないんだろう、とガッカリしたことはありませんか?スイスの国際語学教育機関が、英語を母語としない国々の英語力を毎年調査しています。その最新調査によると、日本人の英語力は112の国と地域のなかでなんと80位……。英会話を苦手と感じる日本人が多いのも納得です。
その理由として、和訳や文法中心の英語教育に問題があるだとか、もっとアウトプットに力をいれるべきだとか、そんな話はよく耳にしますよね。そこで最近活用されているのが、テクノロジーを使った新しい英語教育です。すでに音声認識技術を利用した翻訳サイト・アプリを使っている人は多いかもしれません。
自分の発話を音声認識してテキスト化してくれたり、入力した英文の翻訳と読み上げをしてくれたりするので、発音の練習やシャドーイング(発音を聞きながら重ねて復唱する練習方法)ができます。
英語学習に焦点を当てた、AI搭載のアプリも増えています。海外旅行や買い物、飛行機の予約など、シーンを選んでAIと英会話の練習。友達感覚でおしゃべりできる英会話ロボットも登場しました。AR(拡張現実)技術により、スマホをかざすと現れるバーチャルな家庭教師とのレッスンや、メタバースでの英語学習さえ可能です。VR(仮想現実)機器を付けてアバターとしてメタバースに入り、アバターの先生と英会話という「メタバース留学」が実現しているのです。
音声認識技術とメタバースで英語に対するコンプレックスを軽減!
日本人が英語に苦労するのは、実は当たり前なのかもしれません。なぜなら英語は、文字、文法、舌の使い方、文化など、なにもかも日本語と大きく異なった、日本語と対極にあると言える言葉だからです。日本人が英語をモノにするには、2200時間が必要というデータもあります。一方、日本の英語教育時間は、小学校3年〜高校3年まで合計1225コマ、約1000時間と圧倒的に不足しています。普段の生活で英語に触れたり、英語を必要としたりする場面が少ないのもネック。英語を話す数少ない機会に恵まれても、発音が変かも?文法が間違っているかも?などと心配して、積極的に英語を使えない人が多いのも事実です。
AIを使った英語学習は、こうした日本の現状にぴったりかもしれません。AI相手なので、ミスを恐れず何度でも同じセンテンスを練習できます。メタバースでの英会話にしても、アバター同士だと気が楽という人が多いようです。外国人というだけで緊張したり、相手の表情が気になったりするものですが、お互いがアバターだと、不思議なことにあまり外見が気になりません。
またディープラーニング搭載のAIの場合、学習すればするほど自分のミスや傾向を把握してくれるので、自分にあった最適な英語学習ができます。相手の都合に合わせる必要がなく、自分のペースで学習できるのもメリット。隙間時間にAIを使って会話やシャドーイングの練習を続けることで、日本の英語教育に欠けているとされるアウトプット面を補えます。自分に合ったサービスを探してみてはいかがでしょうか。
e-スポーツでも?オンライン英会話は場所を変え、進化する
遊び感覚で英語を学べるサービスも増えてきました。そのひとつがe-スポーツ、つまりゲームを活用したものです。先生や他の学習者と英語を使いながらゲームを楽しむので、勉強しているというより遊びながら英語を覚えることができます。外国語は、体を動かしながら学習するほうがより多くの単語を覚えることができ、より長く記憶に残るというデータもあります。コントローラーを握りながらの英会話学習は、今後さらに普及するかもしれませんね。
好きな国をバーチャル旅行しながら英語を学べるツアーもあります。ガイドさんが外国語で案内をしてくれますが、憧れの国なら興味もわき、学ぶモチベーションもアップ。英語学習者同士が、メタバースでコミュニケートできる場も増えています。非ネイティブ同士だからカタコト英語でも大丈夫。まるで英語圏に留学した者同士のような会話が、メタバースで繰り広げられています。
インターネットやメタバースの一番の魅力は、距離や時間、国境をも軽々と超えられること。英語に限らず外国語の学習にはもってこいだといえるでしょう。高速インターネットが普及しAR/VRが身近になればなるほど、最新テクノロジーを使った英語学習ツールは私たちの英語学習をより効果的にサポートしてくれるでしょう。
苦手意識とサヨナラ!テクノロジーを使って楽しく改善しよう
もし英語に苦手意識を持っている人がいるなら、最近のテクノロジーをうまく活用してみては。新しい生活に期待がふくらむこの時期に、「苦手」を「楽しい」に変える方法が見つかるといいですね。
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