コロナ禍により多く人が外出を控えるようになり、買い物の方法も大きく変わりました。それと共に、デジタル世界でのショッピングも変わろうとしています。メタバースの経済活動を支えるセキュリティ技術は、デジタル・ショッピングモールの構築をも可能にしました。従来のオンラインショッピングとは異なる、メタバースでの買い物体験とは。また、ユピテルがメタバースにオープンしたデジタルツイン空間「羽衣6バーチャルミュージアム」についてもご紹介します。
メタバースで注目のデジタルツイン!ネットショッピングの未来が変わる
メタバースショッピングモールが始まっている
24時間買い物ができ、数日で自宅まで商品が届くネットショッピングはとても便利ですよね。総務省の調査によると2020年5月には、調査開始以降初めて、ネットショッピング利用世帯が半数を超えたとか。でもそれではなんだか味気ない。もっとすみずみまで商品を見たい。店員さんに相談もしたいし、できれば友達とウインドウショッピングも楽しみたい……そう感じる人も多いかもしれません。実は今、「単なる買い物以上の楽しみ」を、メタバースでのショッピングが実現しようとしています。
メタバースでの買い物と聞くと、アバター用の衣類、あるいはNFT化されたデジタル資産購入を思い浮かべますが、現実世界で使用するモノを買える店舗も増えつつあります。すでに、複数店舗が集まったショッピングモールさえ開設されています。アバターでデジタル店舗に行き、3D化された商品をクリックして購入すると、実際に商品が届けられる…もちろんこれだけなら従来のネットショッピングとそう変わりませんが、メタバースでのショッピングにはさらに多くの機能がプラスされています。
メタバースショッピングモールは、グローバルなものから日本で生まれたものまで、既にいくつかのサービスが始まっています。一定期間、お祭りのような形で開催されるマーケット型のショッピングモールでは、夏の祭りや中東のオアシス、中国の歓楽街など多彩な世界観が広がります。またショッピングのリアリティを追求し、商品が3DCGとして再現され、手に取るようにさまざまな角度から商品を確認できるものも登場しています。アパレル大手の実店舗のデータを取り込み、メタバース版アウトレットの様相を呈したバーチャル店舗などもあります。リアル世界での買い物の楽しさと、オンラインショッピングの利便性を提供するメタバースでのショッピングは、まさに良いとこどり。新たな経済活動の場と考えられているのも不思議ではありません。
バーチャルミュージアムでネットショッピングの未来を体験
このたびユピテルも、メタバースにバーチャルショップをオープンしました。出店先は、大手DX企業が展開するメタバースショッピングモール「Metapa(メタパ)」。メタパでは、友人と一緒にアクセスすれば、離れた場所に居ても、会話を楽しみながら一緒にお店や商品を見て回ることができます。店舗では商品を360°回転させられるので、様々な角度から商品を眺めて相談したり、AR機能を使って家に置いた時のイメージを確認したり。ゴーグルなどの専用デバイスは不要で、アバターを選択すれば、スマホひとつでメタバースにアクセスすることが可能です。
ユピテルが「メタパ」にオープンしたショップは、その名も「羽衣6バーチャルミュージアム」。「羽衣6」とは、ユピスタ読者にはおなじみ「霧島レイ」と、新キャラクターの「富士サクラ」「葵茶々」によって結成された新ユニットです。店内を案内してくれるのは、静岡のご当地VTuber「葵わさび」さん。アバターを操作してお店に入れば、霧島レイの「Lei05」をはじめ、キャラクターのTシャツなどの3D化された商品が展示されています。アバターを操作してじっくり見て回ってください。それぞれの商品は360°回転させられるので、横からも底からも確認することが可能。購入した商品はもちろん、後日、指定住所へ届けられます。
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メタバースは少しハードルが高いと感じる人でも、こうしたショッピングなら比較的気軽にトライできるかもしれませんね。静岡までなかなか足を運べない全国のユピテルファンの方はもちろん、最先端のバーチャルショッピングを楽しんでみたい方も、「メタパ」でメタバース体験の第一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか。
メタバースショッピングモールとデジタルツインの可能性
メタパにオープンしたこの「羽衣6バーチャルミュージアム」。実は、完成したばかりのユピテル静岡研究所2号棟のショールームを、バーチャル上に完全再現した空間なんです。つまり、これはいわゆる「デジタルツイン」であると言えます。
現実世界にある「モノ」のデータを集め、デジタル空間上に全く同じモノ再現する「デジタルツイン」の試み。この技術は、主に危険予測や、スムーズな運営・管理のためのシミュレーション用途として活用されてきました。しかし最近、デジタルツインを使った新たな取り組みが始まっています。現実そっくりのバーチャルな街や店舗、バーチャルな百貨店(プラットフォーム)が構築され、新しい街歩きや買い物体験を提供しようとしているのです。
ユピテルは2019年に静岡に研究所を開設して以来、この「シズコンバレー」で最先端技術の研究を行ってきました。そしてこの新しい静岡研究所2号棟で始まった新たな試みのひとつが、リアルのショールームとバーチャルの「羽衣6バーチャルミュージアム」の同時運営、つまりデジタルツインへの挑戦です。バーチャル店舗を巡ってからリアルのショールームを訪ねる、あるいは、リアルのショールームを訪ねてからからバーチャル店舗にアクセスする。どちらにしても、キャラクターたちやプロダクトとの出会い、そしてメタバース体験の楽しさを、きっと何倍にも感じていただけると思います。
バーチャルミュージアムで楽しいデジタルツインを体験
メタパをベースに、ショッピングからスタートしたユピテルのメタバース。ユピテルの「羽衣6バーチャルミュージアム」を、メタバースやデジタルツイン体験の入り口とされてはいかがでしょうか。商品がご自宅に届いた時の感動とともに、新しいデジタル体験のワクワクを感じ取れるはずでしょう。
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