2011年に発生した東日本大震災の余震が、コロナ禍で発生しました。震災から10年近くが経過しますが、その影響はまだ続いています。
このような地震が起こると、遠く離れて一人で暮らす両親や祖父母などの高齢者のことが気がかりではないでしょうか。 しかし今は新型コロナの影響もあり、離れた場所からの見守りを余儀なくされます。
そこで、災害時に家族の安否を確認するための様々な方法とともに、いま注目の「見守りロボット」を紹介します。
2011年に発生した東日本大震災の余震が、コロナ禍で発生しました。震災から10年近くが経過しますが、その影響はまだ続いています。
このような地震が起こると、遠く離れて一人で暮らす両親や祖父母などの高齢者のことが気がかりではないでしょうか。 しかし今は新型コロナの影響もあり、離れた場所からの見守りを余儀なくされます。
そこで、災害時に家族の安否を確認するための様々な方法とともに、いま注目の「見守りロボット」を紹介します。
2021年2月13日、福島県沖を震源とする大きな地震が発生しました。気象庁の発表によれば、この地震は東日本大震災の余震とみられています。
2011年3月に発生した東日本大震災の際に問題となったのが、携帯電話がつながりにくかったことでした。
これは安否確認のために携帯電話を使う人が急増し、電波をつなげる基地局の負担が限界を超えたことによる通信規制が原因です。
総務省の「日本大震災発生後の通信状況に関するアンケート」によると、地震発生の直後から3月14日にかけて電話やメールで関東地方や宮城県、福島県などに連絡を取ろうとした人の95.3%は安否確認が目的でした。
また、安否確認を取るために試した最初の手段で連絡が取れた人の割合は以下のようになっています。
(出典:総務省「日本大震災発生後の通信状況に関するアンケート」)
これらのデータから、東日本大震災の際に携帯電話による通話はインターネットよりもつながりにくい状況であったことがわかります。また、災害の発生時には通信の集中による交換機への負担を避けるため、緊急以外の通話は控えることが求められています。
現在は東日本大震災の教訓から、大手キャリアでは災害時にドローンやヘリコプターなどを使い「空飛ぶ基地局」を用意することで携帯電話のアクセスを確保する動きがあり、通信インフラの改善も期待されます。
しかし日本は、日常的に大小さまざまな地震が発生してしまう地震大国です。安心して毎日を過ごすためには、安否確認方法を事前に知って備えておくのが良いでしょう。
そこで、代表的なものから最新のツールまで、家族のための安否確認方法を4つご紹介します。
「災害用伝言ダイヤル」は携帯電話やスマートフォンを持っていない高齢者でも、自宅の固定電話から利用できるというメリットがあり、使い方も簡単です。
メッセージを録音する方法は次のとおりです。
録音されたメッセージを聞く方法は次のようになります。
「災害伝言板」は、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンク/ワイモバイルの各携帯電話会社が提供するWeb版の災害伝言サービスです。
「災害伝言板」を利用する際には、各携帯電話各社が災害時に開設する伝言板にアクセスします。安否を伝えるには、電話番号と名前、伝言を入力すれば完了です。メッセージの内容を見る時には電話番号を入力するだけで済み、パソコンからも確認することができます。
インターネット回線は通話回線のようにアクセスを制限されないので、お互いにネット環境さえあればすぐに安否確認ができます。
例えばLINEはメッセージを開けば「既読」とマークがつくので、返信がなくともメッセージを受け取ったことが確認できて便利です。
ただしLINEやTwitter、FacebookといったSNSを使い慣れていない高齢者の安否確認に使うのは難しいかもしれません。
災害時の高齢者の安否確認として、「見守りロボット」を利用する方法もあります。
見守りロボットを使うと、インターネットにつながったカメラを通して、遠く離れた場所にいる人の様子をスマートフォンなどで確認することができます。テレビ電話のように顔を見ながら会話することもできるため、災害時にも状況を把握しやすく安心です。
「ユピ坊」はそんな見守りロボットの一つ。遠方からカメラアングルの操作ができることはもちろん、内蔵センサーで人や動物の動きを検知する機能も備えています。一定期間、人の動きが検知できなければ、スマートフォンやタブレットに通知されます。
災害の発生時は遠く離れた場所に暮らす家族や友人の安否が気になりますが、連絡には携帯電話による通話以外の方法が推奨されています。見守りロボットを高齢者の安否確認の手段として用意し、万が一に備えませんか。
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